月刊「理系への数学」幾何大王からの挑戦状
角度の問題 #22 解答例
→問題

証明

AB=ACより, ∠ABC=∠BCA=75°.
∠CDB=75°=∠DBCより, DC=BC.
DからACに降ろした垂線の足をHとする.
∠DCH=45°より, CH=DH.
∠HAD=30°より, AD=2DH.
AE=BDより, EC=AC-AE=AB-BD=AD=2DH.
EH=EC-CH=2DH-DH=DH.
したがって, ∠HED=45°=∠DCHなので, DE=DC=BC.

別解(当初用意していた証明例)

∠ABC=∠BCA=75°, ∠CDB=∠DBC=75°より BC=DC, ∠DCA=45°.
Aを通りBCと平行な直線と,Cを通りABと平行な直線の交点をFとすると, ∠ACF=∠CAB=30°, ∠FAC=∠BCA=75°, ∠CFA=75°.
∠DCF=75°=∠BCA, FC=AC, DC=BCより, △FDC≡△ABC.
∴ ∠CFD=30°, ∠DFA=75°-30°=45°.
また, AE=BD, AF=BC, ∠FAE=∠DBC=75°より, △FAE≡△CBD, ∠AEF=75°, ∠EFA=30°.
ここで,直線AFに対しEと対称の位置に点Gをとると,対称性より, ∠GFA=∠EFA=30°, ∠AGF=∠AEF=75°, ∠FAG=∠FAE=75°, GF=EF.
∠FAG+∠FAC+∠CAB=75°+75°+30°=180°より,Gは直線AB上にある.
∠EFG=30°+30°=60°, GF=EFより, △GEFは正三角形.
∠DFG=30°+∠DFA=∠CFA, GF=EF=AF, DF=CFより, △DFG≡△CFAで, DG=DF, ∠GDF=30°.
対称性より,DEは∠GDFの二等分線であり, ∠EDF=15°.
∠EFD=75°-30°-30°=15°=∠EDFより, DE=EF=AF=BC.