U.ボタチーニ 著 / 好田順治 訳
ISBN978-4-7687-0184-3
A5判 / 380頁 / 4,800円 /
分類 : 解析学 在庫状況 : 無
本書は19世紀を中心に,実解析学と複素解析学の理論史を詳述したものである.この分野の理論史をこれほど詳しく丁寧に記述した本は,日本ではほかにあまりないのではないだろうか.19世紀解析学はちょうど現在の大学教養部の微積分の主要部分でもあり,その内容を歴史的に辿ることは,教養部微積分を一層深く理解する一助ともなりうる.一般に大学教科書は,理論的体系的順序に記述されているが,視点を変えて発見史的順序でとらえ直すことは,きわめて意義深いことである.
1章.18世紀における解析の要素 2章.ラグランジュの微積分とフーリエ級数 3章.厳密性への新しい傾向 4章.複素関数と積分 他.