山本義隆 著ISBN978-4-7687-0301-4
A5判 / 608頁 / 4,800円 /
分類 : 熱学 在庫状況 : 無
本書は,近代以降の熱学思想の発展を歴史的・実証的に辿ることにより,熱学がなにを問題とし,いかなる思想的背景のもとに形成されてきたのかを見出し,その現代的意義が何かを明らかにしたものである.本格的な物理学思想史の書ではあるが,熱学力の教科書としても読むに耐えるよう,構成と叙述の面においても行き届いた配慮がなされている.5年の歳月を傾注して書かれた本書は,すでに定評のある同著者の『重力と力学的世界』を上回る重厚な作品である.科学史はもとより物理学・哲学の学生の研究者から,さらには広く一般の読者にまで訴えるで
1.物質理論と力学的還元主義 2.熱素説の形成 3.熱量学と熱量保存則 4.熱の動力:カルノーとジュール 5.熱力学の原理の提唱 6.エネルギーとエントロピー 他.