本書はオーストリアのウィーン大学数学科に属するジョセフ・ホッフバウアーとカール・シグムンドによるEvolutionaryandPopulationDynamicsの全訳である．前書TheTheoryofEvolutionandDynamicalSystem「生物の進化と微分方程式」が出版されて以来，生物学と経済学における諸現象を表現する数理モデルに進化ゲーム理論の手法を適用することがゲーム理論と生物数学の分野において大きな流れとなってきた．本書はこのような事情から，レプリケーター力学系

１．力学系とロトカ・ヴォルテラ方程式　２．ゲームダイナミクスとレプリケーター方程式　３．パーマネンスと安定性　４．集団遺伝学とゲームダイナミクス