石谷 茂 著ISBN978-4-7687-0365-6
四六判 / 216頁 / 1,300円 /
分類 : 数学一般 在庫状況 : 無
数学は例外を嫌うというが,定理や公式の成立条件を明確にしておかないと,意外なところで特異例に遭遇して,進退きわまるものである.
これを盲点という.盲点に泣くのは学生のみではない.教える教師も同類である.誤りをおかさない人間はいない.
しかし,誤りの中には,ついウッカリの誤りでなく,だれでもやりそうな誤りもある.そのような誤りは数学の基礎的なところに多く,数学の本質につながっているものである.
本書はもろもろの盲点を初等数学の中から拾い出し,解明を試みた.
(目次)
1.0は何次式か
2.定義以前に定義あり
3.部屋わり論法
4.しのびよる仮定
5.数学の形骸化
6.∀と∃に泣く
7.対遇漫談
8.けったいな3段論法
9.1つだけそんざいの証明
10.ベン図怪談
11.p→qの否定はp→qか