吉川敦 著ISBN978-4-7687-0445-5
四六判 / 306頁 / 2,700円 /
分類 : 数学一般 在庫状況 : 有
フーリエの数学はよく働く数学でなければならない。フーリエは並みの数学者という分類に留まる人ではなく、自然哲学者と分類されるべきであって、数学の主な役割は自然の解明でなければならないとした人である。まさに、科学の言語としてのフーリエ解析に触れなければ公正でも公平でもない。 「科学の唯一の目的は人間精神の名誉である」という句は、気高く美しい。およそ180年前の発言であるが、この精神は忘れてはならないだろう。本書は、フーリエや引き続いた人たちのアイデアを訪ねながら、今日のフーリエ解析の入門書として役立つことを目指した。
- 『熱の解析的理論』 序章を読もう
- フーリエによる熱伝導の方程式の導出
- 変数分離解と直交関数系
- 期関数とベッセル関数
- フーリエを超えて
- 一様な空間における熱伝導
- フーリエ変換
- 無限小解析と微分積分学の基本定理について
- ルジャンドルの多項式について
- 人名表