本書は、普通の微積分を演算子的に見ることに始まって、「いつ」「何処に」ということが意味を持たない「動きまわる特異点」こそが「実体」なのだ、という主張をちりばめた、他に類の無い独自の数学書である。ヤコビのテータ関数に対する新しい見方も含まれている。