本書は2015 年〜 2018 年の新課程入試を題材にしているが、入試数学攻略テクニック集的な役割はあまりない。むしろ読者に考えていただき、問題の周辺にどのような問題が介在するのかという観点から勉強すると、とても効果的であることを提案する書である。新テストに向けた対応を心がける方々に向けて、本書が一つの刺激になり、すでに備わっている諸々の力をさらに増進させる一助となれば幸いである。