高瀬正仁 著ISBN978-4-7687-0500-1
四六判判 / 190頁 / 2,000円 /
分類 : 数学一般 〇
本書はフェルマの全集に取材して,フェルマが実際に取り上げた諸例に沿いながら,フェルマの接線法の姿を紹介することをめざしました.フェルマの全集に手掛かりを求め,フェルマが渉猟した数の世界をフェルマとともに歩いてみましょう.
その過程を通じて,フェルマ以降,オイラー,ラグランジュ,ルジャンドルと続く初期数論史の姿が明るみに出されることでしょう.
【内容】
- デカルトからフェルマへ/デカルトの批判/「ほぼ等しいものを等置する」という技巧をめぐって/最大最小問題のいろいろ/シソイド,コンコイド,円積線に接線を引く/サイクロイドの接線と直角三角形の基本定理/直角三角形のいろいろとフェルマの小定理/数論の泉/無限降下法の力/直角三角形から不定解析へ/約数の総和を作る/不定方程式論への道