井ノ口順一 著ISBN978-4-7687-0547-6
A5判(並製)判 / 396頁 / 3,600円 /
分類 : 数学一般 〇
平面ベクトル・空間ベクトルの微分積分法である「ベクトル解析」の初歩を解説.
本書では「(数学専攻の学生向けの)本格的な教科書を読む前に聞いておくとよい」ことを重点的に説明しています.言い方を換えると,この本でベクトル解析を修得することは意図しておらず,数学専攻の大学生を主な読者として,理工系向け教科書では触れない注意をできるだけ述べました.
「理工系一般向けの本では物足りない」,「イプシロン- デルタ論法を用いた厳密な展開までは望まないけれど,もう少し詳しい説明がほしい」という学習者に配慮し,「ベクトル解析に習熟するためには何がわかればいのか」をつかめるように,例題・演習問題も充実させました.(本書「はじめに」より抜粋)
内容:
第I部 ベクトル解析入門
ベクトル値函数/曲線/曲面/ベクトル場/ポテンシャル/積分曲線
第II部 多変数函数の微分積分
微分と臨界点/逆函数定理と陰函数定理
付録 微分積分の準備/陰函数表示された曲線/微分作用素の極座標表示/ローレンツ力の下での運動/問題の略解