井ノ口順一 著ISBN978-4-7687-0604-6
A5判判 / 268頁 / 2,900円 /
分類 : 数学一般 〇
この本は「ローレンツ- ミンコフスキーの幾何学」と題する全3巻の3作目です.このシリーズは2つの目的で書かれています.1つはミンコフスキー幾何学という幾何学への入門,そしてもう1つは意欲的な高校生,大学生,数学愛好家へ向けた「数学の研究をしてみよう」というよびかけです.
本書第3巻では,2次元多様体の概念からはじめ,特殊相対性理論の舞台となる(1 + 3)次元ミンコフスキー時空,そして一般相対性理論の舞台である(1 + 3)次元ローレンツ時空を解説していきます.リーマン幾何学や一般相対性理論の教科書を読む前の「ウォーミングアップ」としてお読みいただければ幸いです.
【内容】 曲面から多様体へ/リーマン曲率/剛性問題/クリフォード輪環面/測地線/リーマン面とローレンツ面/時間的曲面再訪/ワイエルシュトラスの公式/ガリレイの相対性原理/ミンコフスキー時空/ローレンツ時空/シュヴァルツシルト時空