往復の電車の中で鉛筆を持って欄外に計算する位で読み通せ，線型写像の重要さが印象つけられ，標準的な問題が一通りは解けるようになる本．そういう本を目指した．そのために定義や命題を繰返し，命題はself-contained に述べてあるから，途中の各§から読み始めても著しい困難はない．各§は，証明の都合よりは概念形成の都合によって組み立ててあるので，一つの§を読めば必ず何かが貴方の中に残る筈である．
【内容】 　行列，連立一次方程式／線型空間／線型独立，次元／線型写像／ベクトルと線型写像の行列表現／行列式／内積空間／線型変換の対角化