上野健爾 著ISBN978-4-7687-0639-8
A5判判 / 290頁 / 3,200円 /
分類 : 数学一般 〇
ガロア方程式論の “第二論文” 邦訳を収録
未完の論文が主張するガロア理論と群論がめざすものとは?
本書は方程式のガロア理論への入門書であり,それと共にガロアの原論文を読むための入門書でもある.ガロアの論文に書かれている内容だけでなく,生まれようとしている概念をガロアがどのように考え,どのように記述し,定式化しようとして苦労していたかを味わうために,翻訳はできる限りガロアの時代に相応しい言葉を用いることに努めた.
1.3 次? 4 次方程式の古典的な解法からラグランジュに始まる置換群による古典的な解法の群論的な解釈
2.体論を使った3 次・4 次方程式に関するガロア理論
3.ガウスによる円分体の理論の簡単な紹介
4.ガロア理論の現代的な観点,ガロアによるガロア群の定義からガロアの第一論文に記された理論をできるだけガロアの原論文に即し,現代的な体論の観点から記述
5.ガロアが方程式に関して残した主要な著作,いわゆる第一論文,第二論文および,決闘の前夜に記したシュヴァリエ宛の手紙の邦訳を解説.