月刊「現代数学」数学パズルにトドメをさす?! 今月のおまけ
第52回
2015年 4月号
素数を探せ!(その2) 〜素数の星座はどんな形?〜
28個以下の「素数の星座」の型と出現頻度の補正因子一覧

ダウンロードk≦28における「素数の星座」の型,及び出現頻度の補正因子G2(A)一覧(テキストファイル/約8KB)

2個〜28個からなる「素数の星座」(素数のk個組のうち最大値と最小値の幅が最小となるもの)の全ての型(距離パターン)と,それらの型の出現頻度の漸近公式のうち型に依存する補正因子G2(A)の値を示します。k≦12の各型の素数の星座を実際に探索した結果はこちらに公開しています。

ダウンロードk≦28における「素数の星座」の型の視覚化(テキストファイル/約5KB)

距離パターンA(a1,…,ak)について,a1(=0)からakまでの偶数のうちAに含まれるものを白丸で示しています。等幅フォントで閲覧して下さい。


距離パターンAの素数の組の,初項がx以下のものの個数をπA(x)とすると,ハーディ・リトルウッドによるその漸近公式は
, 
と表されます。ただし,v(p;A)は,Aの要素のいずれかが属するようなmod pの剰余類の個数です。

このときG(A)は,
kのみに依存する因子 と,
パターンの配置に依存する因子 
に分解されます。ここではこのうちG2(A)のみを示しています。

kが同じ距離パターンの素数の組同士の出現頻度の比は,このG2(A)の比と一致すると予想されます。